尼崎市の税理士事務所に相談!相続でトラブルになりやすいこと
兄弟間で親の介護の負担に偏りがある
生前の故人への関わり方に差があると、相続でもトラブルが起こりやすくなります。負担の大きいお世話や介護、病院への送迎や入院中の見舞いなど、故人の子どもたちのうちの一人だけがほとんど担っていたようなケースが、それにあたります。
その負担度に合わせて相続割合も調整した遺言書があればいいのですが、相続額が平等だったり生前あまりお世話をしていなかった子どもが贔屓されていたりすると、当然不満が大きくなります。介護に関わらず、普段の親孝行などでどれくらいの負担をしているかはそれぞれ知らないことも多く、親の死後にトラブルが勃発しがちです。
兄弟間で相続に対する考えが違う
「遺産は兄弟で平等に分ける」と兄弟の全員が思っていれば良いですが、「長男だから取り分は多くすべき」と考えている人がいると遺産の分割協議がなかなかまとまりません。
戦前の旧民法では家督相続が定められており、跡取りが全ての遺産を相続していました。現代に家督法はありませんが、長男が一番えらいという価値観を持った人はまだまだいます。遺言書がない場合、法定相続分としては兄弟平等が原則となるため、一人で全て相続したいという意見は通りにくいでしょう。
親の相続財産が明確になっていない
親の死後に財産を整理してみると、想像以上に遺産が少ないといったケースがあります。その場合、「他の兄弟が財産を隠しているのではないか」「使い込んでしまったのでは」など疑惑が持ち上がりトラブルになることがあります。
特に、兄弟のうちだれか一人が親の財産管理をしていた場合などに、その一人が疑われやすくなってしまいます。対処法としては通帳の入出金履歴などを調査し、相続財産を明確にしてから兄弟で話し合いましょう。